横地さんのこと。
二回目の鳥渡展です。昨年は生まれ育った土地、今回は仕事の昼休みの公園、なのかな。世間はバティングセンターやらカラオケスナックやら、海や山やドライブやらギターやら愉しげな物事にあふれかえっているというのに、なにを好んでトシゴロの娘さんがクソ高い感材を無理して買って、こんな良い日和に暗室に籠らなければならぬのだ、と、呆れや諦めを超えて、怒りにも似た感情が湧いてくるのだが、言葉(シュゴ)を、行く先の見えてきてしまった中年男、に置き換えてみると、ことさらに彼女を持ち出すまでも無く、心配したり嘆いたりするべきなのは、僕自身のことなのだ、もちろん。(広瀬 勉・記)
※16(金)展示替えの日は開店の遅延が予想されます。最新情報はTwitterをご確認下さい。